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Q
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コロナ世代で大学生活がほぼオンラインでした。ガクチカどうすれば?

ES(エントリーシート)2026-05-15
A

質問内容

2020年に大学に入学した、いわゆるコロナ世代です。大学1年と2年はほぼ全授業がオンラインで、サークルにも入れず、対面で友人と会う機会もほとんどありませんでした。3年生になってようやく対面授業が増えましたが、サークルの新歓時期はとっくに過ぎていて、今さら入る気にもなれませんでした。アルバイトも大学2年の途中からようやくコンビニで始めた程度です。就活が始まりガクチカを考えようとしたとき、「大学生活で力を入れたこと」と聞かれても、正直何も思い浮かびません。オンライン授業を受けて、たまにコンビニでバイトして、あとは家にいた。それが自分の大学生活の現実です。周囲の就活生は対面活動を経験できた学年が多く、サークルや留学のエピソードを語っていて、自分だけ空白の2年間を抱えている気がします。コロナ世代でガクチカを書く方法はあるのでしょうか。

心に留めておくべきポイント

1. コロナの影響は面接官も十分に理解している

採用担当者はコロナ世代の大学生活が通常とは大きく異なっていたことを知っています。華やかなエピソードがないことを責められることはありません。大切なのは、制約のある中で自分なりに何を考え、どう行動したかです。

2. 「日常の中の小さな行動」にこそガクチカの種がある

オンライン授業の受け方を工夫した、一人暮らしで生活リズムを整えるために自炊を始めた、孤立しがちな環境の中で友人とオンラインで勉強会を開いた。こうした日常的な行動も、動機と工夫を語れればガクチカになります。

3. 「環境のせいにしない姿勢」が評価される

コロナを言い訳にするのではなく、「制約がある中で自分なりにできることを見つけて行動した」という姿勢を見せること自体が、逆境での適応力の証明になります。面接官はこの姿勢を高く評価します。

結論

コロナ世代であっても、ガクチカは必ず見つかります。そして、その経験はあなたが思っている以上に面接官に響きます。

まず安心してほしいのは、コロナ世代の就活生は全員が同じ制約を受けているということです。面接官もそれを理解しています。華やかなエピソードがないことで不利になることはありません。

ガクチカを見つけるためにやるべきことは、「大学生活で力を入れたこと」を広い視野で捉え直すことです。多くの就活生が「ガクチカ=サークルやバイトの特別なエピソード」だと思い込んでいますが、企業が見ているのはエピソードの華やかさではなく、あなたの思考と行動のプロセスです。

オンライン生活の中にも、ガクチカの素材は確実にあります。いくつか例を挙げてみます。

「オンライン授業で集中力が続かなかったため、自分なりの時間割を設計して学習環境を整えた」という経験は「自己管理力」のアピールになります。「対面の機会がない中で、同級生とオンラインの勉強会を立ち上げた」は「主体性」の証明です。「コロナ禍でバイトが見つからず、スキルアップのためにプログラミングの独学を始めた」は「自律的な学習力」を示せます。「一人暮らしで孤独を感じたが、毎日の自炊ルーティンを作ることで生活リズムを維持した」は「逆境での適応力」として語れます。

さらに重要なのが、「あの状況をどう捉えていたか」という内省です。コロナ禍の2年間、あなたは何を感じ、何を考え、どう過ごしていましたか。その内省そのものが、あなたの価値観や人間性を伝える材料になります。

「制約のある中で自分にできることを見つけて行動した」というストーリーは、入社後にどんな環境に置かれても適応できる人材だというメッセージを面接官に伝えます。コロナ世代だからこそ語れるガクチカがあるのです。

エピソードの規模は小さくてかまいません。大切なのは、その小さな行動の中に「なぜそうしたか」「どう工夫したか」「何を得たか」の流れがあることです。面接官は規模の大きさではなく、語りの深さを見ています。

もう一つ伝えておきたいのは、コロナ世代の就活生は「環境に適応する力」について語れるという大きなアドバンテージを持っているということです。前例のない状況に対して自分なりに考えて行動した経験は、変化の激しいビジネス環境において極めて重要な資質です。企業もそのことをよく理解しており、コロナ世代だからこそ持っている「不確実な環境への対応力」を前向きに評価するケースが増えています。

体験談

Aさん(都内私立大学・経営学部4年・男性)オンライン勉強会の立ち上げ経験でメーカーに内定

僕は2020年入学で、大学1年はすべてオンライン授業でした。サークルにも入れず、友人もほとんどできないまま2年目を迎えました。就活でガクチカを考え始めたとき、本当に何もなくて途方に暮れました。

最初のESでは「コロナ禍で制約がある中、学業に打ち込みました」と書いたのですが、面接で「具体的に何をしたの?」と聞かれて「えっと、授業を真面目に受けていました」としか答えられませんでした。これが一番の失敗で、「真面目に授業を受ける」は当たり前のことであり、ガクチカにはならないのだと痛感しました。

振り返ってみると、大学2年の前期に一つだけ自分から動いたことがありました。オンライン授業で課題がたまって困っていたとき、SNSで同じ学科の学生に呼びかけて、週1回のオンライン勉強会を始めたのです。最初は5人でしたが、半年で15人に増え、課題の進め方を共有したり、わからない部分を教え合ったりする場になりました。

この経験を「孤立しがちなオンライン環境で、学びのコミュニティを自ら立ち上げた主体性」として書き直したところ、メーカーの面接で「環境のせいにせず動けるのは素晴らしい」と評価され、内定をいただきました。当たり前にやっていたことが、伝え方次第でガクチカになると知りました。

Bさん(関西私立大学・文学部3年・女性)自炊習慣の継続を「生活設計力」として食品メーカーに内定

私はコロナ禍で一人暮らしを始めた世代です。大学1年の4月に上京したものの、授業はすべてオンライン、バイトも見つからず、友人もゼロ。孤独と不安で生活リズムが完全に崩れ、昼夜逆転して3か月過ごしてしまいました。

これが私のガクチカでの失敗体験であり、同時に起点でもあります。このままではダメだと思い、まず生活の軸として「毎日3食自炊する」と決めました。最初はスーパーに行くのも億劫でしたが、週末に献立を決めてまとめ買いし、月曜から金曜まで決まったルーティンで料理する生活を1年以上続けました。食費を月2万円以内に抑えるために、食材の使い切りを工夫し、栄養バランスも考慮するようになりました。

最初のESでは「自炊をガクチカに書くのは弱すぎるかな」と思って書きませんでした。でも他に書けることがなかったので、思い切って書いてみたんです。すると食品メーカーの面接で「コロナ禍で生活リズムが崩れる学生が多い中、自分で仕組みを作って立て直したのはすごい」と言われました。「自分を管理する仕組みを作れる人は、仕事のプロジェクト管理もできる」と評価され、内定をいただきました。

Cさん(地方国立大学・工学部4年・男性)独学でのプログラミング習得を「自走力」としてIT系企業に内定

僕は地方の国立大学で、コロナ禍ではずっと実家にいました。授業はオンライン、バイトはなし、友人とも会えない。毎日課題をやってゲームをして寝る、という生活を半年以上続けていて、就活でガクチカを聞かれたら何も答えられないことに焦りを感じ始めました。

正直に言えば、最初は「何か書けるネタを作ろう」と思ってプログラミングの独学を始めました。動機は不純でしたが、やり始めてみると面白くなり、毎日2時間ずつ学習を続けて8か月後には簡単なWebアプリを一人で作れるようになりました。

失敗だったのは、最初のESで「プログラミングを独学しました」とだけ書いたことです。面接で「独学って、具体的にどうやったの?」と聞かれ、「YouTubeで...」としか答えられませんでした。「YouTube見ただけ」に聞こえてしまったのだと思います。

その後、学習のプロセスを丁寧に言語化しました。「最初の1か月で基礎文法を学び、2か月目からは実際にコードを書く練習に移行し、エラーが出るたびに原因を調べてノートにまとめ、同じ間違いを繰り返さないようにした。4か月目からは自分でテーマを決めてアプリ開発に着手し、完成までに50回以上のデバッグを行った」。このように具体的な学習過程を書いたところ、IT系企業から「自走できる人材はうちでは貴重です」と評価されて内定につながりました。

コロナ世代のガクチカを見つける具体的な対処法

「コロナ前後」で自分の変化を書き出す

コロナ禍の前と後で、自分の中で変わったことを書き出してみてください。生活習慣、物事への考え方、身につけたスキル、人間関係の築き方。何かしらの変化が必ずあるはずです。その変化がポジティブなものであれば、「なぜ変わったか」「どうやって変わったか」のプロセスがそのままガクチカになります。

オンラインでの工夫を棚卸しする

オンライン授業の受け方、課題の管理方法、友人との連絡手段、情報収集の仕方。コロナ禍だからこそ身につけた工夫は必ずあります。「Zoomの勉強会で発言しやすい空気を作るために、最初に雑談の時間を設けた」のような小さな工夫も、立派なガクチカの素材です。

「制約→気づき→行動→変化」の4ステップで整理する

コロナ世代のガクチカに最も適した構成です。「授業がオンラインになり孤立した(制約)」→「このままでは成長できないと感じた(気づき)」→「自分から勉強会を立ち上げた(行動)」→「仲間ができ、学びの質が上がった(変化)」。この流れで書けば、逆境を乗り越える力が自然と伝わります。

「3年生以降の対面活動」も使える

コロナが落ち着いた後に始めたアルバイトや活動も、十分にガクチカになります。「コロナ禍で2年間のブランクがあったからこそ、3年生で始めたバイトでは一つ一つの経験を大切にした」という語り方をすれば、コロナの経験と対面活動を結びつけたストーリーになります。

気をつけたい誤解

「コロナ世代は不利だから仕方ない」と諦めてしまう就活生がいますが、採用担当者はコロナ世代を他の世代と同じ基準で評価しているわけではありません。むしろ「困難な状況の中でどう過ごしたか」に注目しています。また「コロナのせいでガクチカが書けない」という表現はESや面接で避けるべきです。環境のせいにする姿勢自体がマイナス評価につながります。「制約はあったが、その中で自分なりにできることを探した」というスタンスで語ることが大切です。コロナ世代であることはハンデではなく、逆境適応力を証明するチャンスです。

まとめ

コロナ世代で大学生活がオンライン中心だったとしても、ガクチカは必ず見つかります。鍵は「華やかさ」ではなく「深さ」です。オンライン勉強会の立ち上げ、自炊習慣の構築、独学でのスキル習得。規模が小さくても、そこに思考と工夫と変化があれば、面接官の心に届くガクチカになります。コロナ世代だからこそ語れる「制約の中で自分から動いた経験」を、自信を持って言葉にしてください。あなたが思っている以上に、面接官はその経験を前向きに評価しています。

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