ES締切ラッシュで質が落ちています。効率的な書き方はありますか?
カテゴリ: ES・エントリーシート タグ: ES, 締切, 効率化, 時間管理, エントリーシート URL: /qa/es-shime-kiri-magia
質問内容
3月に入ってからESの締切が集中し、毎週3〜4社分のESを書かなければならない状況が続いています。最初のころは1社に丸2日かけて丁寧に書いていたのですが、今は1社あたり数時間しか確保できず、明らかに質が下がっています。誤字脱字のチェックも甘くなり、志望動機も使い回しに近い状態です。締切に追われて睡眠時間も削っており、体力的にも限界を感じています。かといって応募数を減らすと持ち駒が減る不安もあります。ESの質を保ちながら効率的に書くための方法があれば教えてください。優先順位のつけ方や時間配分のコツなども知りたいです。
この記事のポイント
- ESの効率化の鍵は「テンプレート化」と「優先順位づけ」の2つ
- 全社を同じ労力で書く必要はなく、志望度と選考難易度で3段階に分けて時間配分を最適化すべき
- 「書く時間」だけでなく「考える時間」と「書く時間」を分離することで、作業スピードは大幅に向上する
結論:全社に100%の力をかけるのは非現実的──戦略的に濃淡をつける
締切ラッシュは「全力投球」では乗り切れない
ES締切が集中する時期に、すべての企業に同じクオリティのESを出そうとするのは、現実的ではありません。大切なのは、「全体最適」の視点で、限られた時間をどこに集中させるかを決めることです。
まず前提として、ESは「完璧な文章を書く試験」ではありません。採用担当者がESで見ているのは、「この学生に会ってみたいと思えるかどうか」です。文学的に美しい文章である必要はなく、論理的に筋が通っていて、その人らしさが伝わる内容であれば十分です。
効率化の核心は2つあります。
第一に、「テンプレート化」です。 ガクチカ・自己PR・志望動機のそれぞれについて、ベースとなる文章(テンプレート)を1本ずつ作成し、企業ごとにカスタマイズする方式に切り替えます。ゼロから書くのと、テンプレートを調整するのでは、かかる時間が3分の1以下になります。
第二に、「優先順位づけ」です。 応募企業を志望度と選考難易度で3段階に分け、時間配分に濃淡をつけます。第一志望群には1社あたり4〜5時間、第二志望群には2〜3時間、練習・保険群には1〜2時間と決めてしまいましょう。すべてに同じ労力をかけるよりも、結果的に全体の選考通過率が上がります。
加えて、「考える時間」と「書く時間」を分けることが重要です。ESを書く作業が遅い人の多くは、パソコンの前に座ってから「何を書こうか」と考え始めています。通学時間や入浴中に「何を伝えるか」を先に決めておき、パソコンの前では「書くだけ」の状態にすると、作業効率は飛躍的に上がります。
体験談・事例──締切ラッシュを乗り切った3人のリアル
体験談1:テンプレート方式で20社のESを効率的に仕上げたJさんの場合
Jさん(大学4年・商学部)は、3月から4月にかけて20社にESを提出しました。最初の5社は1社ずつ丁寧に書いていましたが、6社目以降は時間が足りなくなり、方法を変えたそうです。
「5社目まで書いた時点で気づいたのですが、ESの設問って企業によって言い回しは違っても、聞いていることは大体同じなんです。ガクチカ、自己PR、志望動機の3本柱。そこで、この3本についてそれぞれ400字のテンプレートを作りました。テンプレートを作るのに丸1日かかりましたが、その後の15社分の時間を考えると圧倒的に効率が良かったです」
Jさんのテンプレートは、以下の構造になっていました。ガクチカは「経験の概要→課題→行動→成果→学び」の5段階構成で、各段階に1〜2文を割り当て。自己PRは「強みの一言→裏付けエピソード→成果→仕事での活かし方」の4段階構成。志望動機は「業界への関心→企業の特徴→自分との接点→入社後の展望」の4段階構成です。
「このテンプレートをベースに、企業ごとに変えるのは『企業の特徴』と『入社後の展望』の部分だけ。テンプレートを作った後は、1社あたり1時間半〜2時間で仕上がるようになりました。20社中14社でES通過できたので、質が落ちたわけではなかったと思います」
体験談2:優先順位をつけずに全滅しかけたKさんの場合
Kさん(大学4年・社会学部)は、「数を打てば当たる」と考え、4月の1週間で8社のESを一気に書きました。1社あたりにかけた時間は平均2時間弱。結果は、8社中7社が書類選考で不通過でした。
「全部同じくらいの力で書いたつもりだったのですが、振り返ってみると全部が中途半端な仕上がりでした。特に志望動機がどの企業も似たような内容で、『なぜうちの会社なのか』が伝わっていなかったと思います。第一志望の企業まで落ちてしまったときは本当にショックでした」
Kさんが反省したのは、「全社に同じ力をかけた結果、どの企業にも刺さらないESになってしまった」ことでした。
「このままではまずいと感じ、先輩に相談して企業を3つのグループに分けました。第一志望群の3社には1社4時間かけて書き直し、第二志望群の5社は2時間ずつ、残りの企業は1時間で仕上げるというルールを決めました。第一志望群のESは友人にも読んでもらってフィードバックを受けました。やり直しの結果、第一志望群は3社中2社でES通過、第二志望群も5社中3社で通過できました」
体験談3:「考える時間」と「書く時間」を分けて乗り切ったLさんの場合
Lさん(大学4年・理工学部)は、研究室の活動と就活を並行しており、ESを書く時間が極端に限られていました。研究室にいる時間が1日8時間、就活に使えるのは夜の2〜3時間だけという状況で、12社のESを1か月で仕上げる必要がありました。
「最初は夜にパソコンを開いて書き始めていたのですが、30分考えて3行しか進まない、ということが続きました。疲れた状態で『何を書こうか』と考えるのは本当に非効率でした」
Lさんが編み出した方法は、「考えるフェーズ」と「書くフェーズ」の完全分離でした。研究室への通学時間(片道40分)に、スマートフォンのメモアプリで「今日書くESの要点」を箇条書きにします。帰宅後は、その箇条書きを文章に起こすだけの作業に集中します。
「この方法にしてから、帰宅後の作業時間が半分になりました。電車の中で『この企業には、研究のどの側面をアピールするか』を決めておくだけで、家では指を動かすだけ。1社1時間半で書けるようになって、12社すべて締切に間に合いました。通過率は6割でした」
Lさんはさらに、週末にまとめて「添削タイム」を設け、平日に書いたESを読み返して誤字脱字や論理の飛躍をチェックしていました。「書くのと直すのを同時にやると時間がかかる。分けるだけで効率が全然違います。あと、添削は自分だけでなく、週に1回は友人と交換添削していました。他人の目が入ると、自分では気づかない表現のクセや論理の飛躍が見つかります」
具体的な対処法・テクニック
ステップ1:応募企業を3段階に分類する
まず、応募企業をA・B・Cの3グループに分けます。
- Aグループ(第一志望群): 内定が出たら入社を真剣に検討する企業。1社4〜5時間かける。友人やキャリアセンターに添削を依頼する。
- Bグループ(第二志望群): 面接まで進みたい企業。1社2〜3時間かける。テンプレートをベースにカスタマイズ。
- Cグループ(練習・保険群): 面接の練習や持ち駒確保が目的の企業。1社1〜2時間。テンプレートの微調整で対応。
ステップ2:ガクチカと自己PRのテンプレートを作る
ガクチカと自己PRは、企業を問わず骨格が共通です。それぞれ400字のベース文章を先に作り、企業ごとに冒頭と締めを変える運用にしましょう。テンプレートの文章は、友人やキャリアセンターに添削してもらい、質を高めておくことが重要です。テンプレート作成に3時間投資すれば、その後の10社分が大幅に時短できます。
ステップ3:志望動機だけは毎回「手作り」する
ガクチカや自己PRはテンプレートで効率化できますが、志望動機は企業ごとに書く必要があります。ただし、志望動機にも型はあります。「業界への関心(1〜2文)→その企業ならではの特徴(2〜3文)→自分の経験との接点(2〜3文)→入社後に実現したいこと(1〜2文)」という構成を守れば、リサーチ30分+執筆30分の計1時間で仕上がります。
ステップ4:締切カレンダーを作り、逆算でスケジュールを組む
すべてのES締切を一覧にし、締切の3日前を「完成日」として設定します。前日の慌てた修正は質を下げる原因になります。週の初めに「今週仕上げるES」を決め、1日1〜2社のペースを守りましょう。スプレッドシートやカレンダーアプリに「企業名・締切日・ステータス(未着手/執筆中/添削中/完成)」を記録しておくと、全体の進捗を把握しやすくなります。
ステップ5:「使い回し可能パーツ」と「企業固有パーツ」を分けて管理する
ESの設問は企業ごとに異なりますが、大別すると「自己PR系」「ガクチカ系」「志望動機系」の3種類です。自己PR系とガクチカ系は使い回し可能パーツ、志望動機系は企業固有パーツとして管理しましょう。ドキュメントに「使い回しパーツ一覧」を作っておけば、新しいESに取りかかるたびにゼロから考える手間が省けます。
よくある誤解・注意点
誤解:「ESは時間をかければかけるほど良くなる」
ESに10時間かけた場合と3時間かけた場合で、選考通過率に大きな差が出るとは限りません。むしろ、長時間かけすぎると文章が冗長になったり、考えすぎて自分らしさが失われたりすることがあります。重要なのは時間の長さではなく、「何を伝えるか」が明確になっているかどうかです。要点が定まっているかどうかが質を左右します。要点を先に決めてから書き始めれば、短時間でも質の高いESは書けます。「時間をかけること=誠意」ではなく、「伝わる文章を書くこと=誠意」です。
まとめ
ES締切ラッシュを乗り切るには、「全社に同じ力をかける」のではなく、志望度に応じた優先順位づけとテンプレートの活用が不可欠です。ガクチカと自己PRのベース文章を事前に作っておき、企業ごとに切り口を調整する運用にするだけで、作業時間は大幅に短縮できます。考える時間と書く時間を分けることも有効です。体力と時間には限りがありますから、戦略的に使いましょう。完璧を目指すのではなく、「伝わるESを、必要な数だけ、締切までに仕上げる」ことがゴールです。あなたの就活がうまくいくことを応援しています。
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