公務員と民間の併願を面接でどう説明すればよいのか
質問内容
現在、公務員試験と民間企業の就活を並行して進めています。第一志望は公務員ですが、万が一に備えて民間企業も受けています。民間の面接で「公務員試験は受けていますか」と聞かれたときの対応に困っています。正直に答えると「滑り止めか」と思われそうですし、嘘をつくのも気が引けます。公務員試験の面接でも「民間は受けていますか」と質問されることがあると聞きました。併願していること自体がマイナスに評価されるのでしょうか。どちらの面接でも納得してもらえる説明の仕方を教えてほしいです。
回答のポイント
1. 併願は珍しいことではなく、それ自体がマイナス評価に直結しない
公務員と民間の併願は一般的な選択肢です。面接官も併願している学生が一定数いることを理解しています。重要なのは、その企業や官公庁を志望する理由に一貫性があるかどうかです。
2. 軸を一つ設定し、公務員と民間の志望理由をつなげる
「社会課題の解決に携わりたい」など、公務員と民間に共通する軸を持つと、どちらの面接でも説明に一貫性が生まれます。アプローチは違っても目指す方向が同じであることを伝えましょう。
3. 時間管理と優先順位の設計が併願成功のカギ
公務員試験の筆記対策と民間のES・面接準備を並行するには、スケジュールの可視化と優先順位の明確化が欠かせません。
結論
公務員と民間の併願は多くの就活生が選択しており、併願自体が不合格の理由になることはほとんどありません。面接官が確認したいのは「本当にうちで働きたいのか」という志望度です。
民間企業の面接では、隠すより正直に伝えたほうが信頼につながります。「公務員試験も受けていますが、御社の事業に強い関心があり志望しています」と、その企業を志望する独自の理由を添えましょう。
公務員試験の面接でも同様に、「民間の選考も経験しましたが、公務という立場でこそ実現できることがあると考えています」と明確に述べます。
併願を成功させるために最も大切なのは、共通する志望軸を持つことです。「地方創生」という軸なら、自治体職員と民間企業の地方事業の両方を語れます。軸が明確であれば説得力のある受け答えが可能です。
体験談
Aさん(文系・女性・旧帝大・県庁内定)
県庁が第一志望で、並行してインフラ系企業も受けていました。軸は「地域の生活基盤を支えたい」です。民間の面接で正直に併願を伝えたうえで、民間ならではのスピード感の魅力を話したところ、ネガティブな反応はありませんでした。
失敗は、公務員試験の筆記と民間の面接が重なる時期に両方の準備が間に合わず、ある企業の二次面接で準備不足が露呈したことです。3月の時点でスケジュールを細かく組んでおくべきでした。
「併願は悪いことではないので堂々としていて大丈夫です。時間配分だけは早めに計画しておくことを強くおすすめします。」
Bさん(文系・男性・関関同立・メーカー内定)
公務員志望で勉強を続けていましたが、大学3年の秋に民間も見始めました。結果的に公務員試験は不合格で、メーカーに入社しました。面接では「社会の仕組みを支える仕事がしたい」という軸で説明し、「視野が広いね」と好意的に受け止められました。
失敗は、公務員試験の勉強に時間を取られESの提出が遅れたことです。締切ギリギリの提出が続き、内容を十分に練れませんでした。
「公務員が第一志望でも民間の対策を怠らないでほしいです。両方真剣に取り組んだおかげで納得のいく就活ができました。」
Cさん(理系・女性・中堅私立・市役所内定)
理系でしたが公共性のある仕事がしたいと考え、市役所を第一志望にしつつIT企業も数社受けました。公務員面接では「データ活用に関心がありIT企業も受けましたが、市民の生活に直接貢献できる公務員に最もやりがいを感じています」と答え、好感触でした。
失敗は、最初のうち民間の面接で志望動機が弱かったことです。途中から各企業の志望理由も本気で考えるようにしたところ、通過率が上がりました。
「併願するなら、それぞれの志望動機を手抜きしないことが大切です。どちらも本気で準備することが、結果的にどちらの合格にもつながりました。」
よくある対処法と実践アドバイス
第一に、共通する志望軸を言語化しましょう。「社会貢献」「地域活性化」など、公務員にも民間にも当てはまるテーマを一つ決めます。
第二に、スケジュールを逆算して組み立てることです。公務員試験の筆記は6月が多く、民間の面接ピークと重なります。3月までにESを仕上げ、4~5月は筆記対策に集中するなど月単位の計画を立てましょう。
第三に、「公務員も受けていますか」への回答パターンを事前に用意しておくことです。併願の事実を認めたうえで「この企業を志望する理由」にすぐ話をつなげることがポイントです。
ありがちな誤解と注意点
「併願は面接官に嫌がられる」は正確ではありません。面接官が気にするのは志望動機の弱さです。また「公務員試験のことは隠したほうがいい」のも注意が必要で、深掘りされたとき辻褄が合わなくなるリスクがあります。聞かれた場合は正直に答えるのが基本です。
「併願は両方ダメになる」という意見もありますが、計画的に進めれば両立は可能です。ただし受ける企業数は5社程度に絞ることを推奨します。
まとめ
公務員と民間の併願は一般的な戦略であり、正直に伝えても問題ありません。共通する志望軸を明確に持ち、それぞれの面接で「なぜここか」を具体的に語れるよう準備しましょう。スケジュール管理を徹底し、一社一社の準備に時間をかけることが大切です。