OB訪問で何を聞くべきか、聞いてはいけないことはあるのか
質問内容
OB訪問をしたほうがいいとよく言われますが、実際に何を質問すればよいのかわかりません。漠然と「仕事のやりがいは何ですか」と聞いても表面的な答えしか返ってこなさそうですし、踏み込んだ質問をして失礼にならないかも心配です。残業時間や給与について聞きたいのですが、マナー違反でしょうか。また、OB訪問で得た情報を面接でどう活かせばいいかもイメージが湧きません。有意義な訪問にするための準備や質問リストの作り方を教えてください。
回答のポイント
1. 質問は「ネットで調べてもわからないこと」に絞る
OB訪問の最大の価値は、採用サイトでは得られない生の情報です。企業概要など調べればわかることを聞くのは時間の無駄です。社員だからこそ語れる仕事の実態やキャリアの実情に焦点を当てましょう。
2. 待遇や労働環境の質問は聞き方次第で問題ない
残業や給与について聞くこと自体はタブーではありません。「一日の流れを教えていただけますか」の流れで自然に確認するなど、聞き方を工夫することが重要です。
3. OB訪問の情報は面接での差別化材料になる
「OB訪問で〇〇と伺い」と言及すると、企業研究の深さと志望度を同時にアピールできます。
結論
OB訪問を有意義にするには事前準備と質問設計が欠かせません。訪問前にその企業の基本情報は把握しておきましょう。基礎的な質問をすると「何も調べていない」と思われます。
質問は「仕事内容の実態」「キャリアや成長環境」「企業文化や社風」の3カテゴリで準備するとバランスが取れます。仕事内容では「入社前と入社後のギャップ」、キャリアでは「同期のキャリアパスの多様性」、文化では「社風の特徴」などが有効です。
待遇面は「繁忙期はどのような働き方ですか」「ワークライフバランスで工夫されていることは」と間接的に聞けば失礼にはなりません。訪問後はその日のうちにお礼メールを送り、内容をメモにまとめておきましょう。
体験談
Aさん(文系・男性・旧帝大・総合商社内定)
合計8人のOBに訪問しました。最初は漠然とした質問しかできず情報も浅いものでした。3人目から事前に「この方の部署のプロジェクト」を調べて臨んだところ、話が一気に具体的になりました。
失敗は、初対面の先輩に「正直、入って後悔したことは」と聞いたときです。関係性ができていない場で唐突な質問は気まずい空気になりました。踏み込んだ質問は信頼関係を築いてからにすべきです。
「事前準備の量がそのまま得られる情報の質に直結します。1回ごとの質の向上を意識してほしいです。」
Bさん(理系・女性・MARCH・メーカー内定)
大学のOBがほとんどおらず、マッチングアプリで面識のない社員にコンタクトを取りました。質問を事前にリスト化して臨んだことでスムーズに進み、特に「入社前に知っておけばよかったことは」への回答が参考になりました。
失敗は、マッチングアプリで連絡した方にドタキャンされたことです。前日のリマインド連絡を怠っていたのが原因かもしれません。
「OBがいなくてもアプリやキャリアセンター経由で訪問は可能です。礼儀正しく準備すれば、快く時間を割いてくださる方がほとんどでした。」
Cさん(文系・女性・関関同立・金融内定)
3社のOBに「御社ならではの特徴は何だと思いますか」と同じ質問をしたことで、各社の違いが浮き彫りになりました。面接では「OB訪問で御社の△△という文化を伺い、自分の強みが活かせると感じました」と伝え、好意的な反応をいただけました。
失敗は、質問を5つしか準備せず30分で話が終わったことです。60分の約束だったので残り時間が気まずくなりました。質問は最低10個は準備すべきです。
「OB訪問の情報を面接で活用できると本当に強いです。同じ質問を複数社の社員にぶつけると企業比較も一度にできます。」
よくある対処法と実践アドバイス
質問は最低10個、カテゴリごとに2~3個ずつ用意しましょう。仕事内容(一日のスケジュール、入社後ギャップ)、キャリア(成長経験、同期の動向)、企業文化(社風、独自の制度)、踏み込んだ質問(改善点、ワークライフバランス)です。
当日は軽い質問から始めて徐々に踏み込む流れが自然です。メモを取りつつも相手の顔を見ることを心がけましょう。
訪問後はその日のうちに、「何が特に参考になったか」を具体的に書いたお礼メールを送ります。聞いた内容はノートにまとめ、面接前に見返せるようにしてください。
ありがちな誤解と注意点
「OB訪問は選考に関係ない」と考える方がいますが、企業によっては訪問の姿勢を参考にしているケースがあります。特に商社や金融では重視される傾向があります。
「給与や残業は聞いてはいけない」も誤解です。聞き方を工夫すれば問題ありません。ただし、それだけを聞きに来たと思われないよう、仕事の内容についての質問を先に行いましょう。
まとめ
OB訪問では「ネットで得られない情報」に焦点を当て、仕事の実態・キャリア・企業文化について具体的に聞くことが重要です。待遇面も聞き方次第で問題ありません。事前準備を十分に行い、得た情報を面接の差別化材料として活用しましょう。