内定後にやるべきこと10選|入社前の準備と心構え
内定を獲得した後、入社までの期間をどう過ごすかで社会人1年目のスタートダッシュが大きく変わります。結論として、内定後にやるべきことは「事務手続き」「スキルアップ」「リフレッシュ」の3つのカテゴリに分けて計画的に進めることが重要です。ここでは、内定後にやるべき10項目を優先度の高い順に解説します。
①内定承諾書の提出
期限を守ることが最優先
内定承諾書は、企業から届いたら速やかに提出しましょう。一般的に提出期限は1〜2週間程度ですが、届いたら3日以内に対応するのが理想です。
内定承諾書を提出する際のポイントは以下の通りです。
- 署名・捺印は丁寧に行い、修正液は使わない
- 提出方法(郵送・メール・Web)を必ず確認する
- 郵送の場合は「添え状」を同封する
- 控えのコピーを手元に残しておく
承諾書の提出が遅れると、企業側に「本当に入社する意思があるのか」と不安を与えてしまいます。もし複数社で迷っている場合でも、期限までに必ず連絡を入れましょう。
②他社の選考辞退
誠実な対応が将来の信用につながる
内定を承諾したら、他社の選考は速やかに辞退の連絡をしましょう。辞退連絡は電話が基本です。メールだけで済ませると失礼にあたる場合があります。
電話での辞退連絡のポイント
- 営業時間内(10時〜17時)に電話する
- 「選考の機会をいただきありがとうございました」と感謝を伝える
- 辞退理由は「他社から内定をいただき、そちらに入社を決めました」で十分
- 企業名を聞かれても答える義務はない
- 電話がつながらない場合はメールで連絡し、再度電話する旨を伝える
辞退の連絡が遅れると、企業の採用計画に影響を与えます。同じ業界で将来的に取引先になる可能性もあるため、最後まで誠実に対応しましょう。
③卒業論文・卒業研究の完成
卒業できなければ内定取消し
意外と見落としがちですが、卒業論文や卒業研究を終わらせることは最も重要なタスクの一つです。内定は「卒業見込み」が前提なので、卒業できなければ内定は取り消されます。
卒論の進め方スケジュール例
| 時期 | やること |
|---|---|
| 内定直後〜夏休み | テーマ確定・文献調査 |
| 夏休み〜10月 | データ収集・実験 |
| 11月〜12月 | 執筆開始 |
| 1月 | 推敲・提出 |
ゼミの先輩に過去の論文を見せてもらうと、完成イメージが掴めます。教授との面談も定期的に行い、方向性がずれないようにしましょう。
④資格勉強
入社後に役立つ資格を選ぶ
入社前の時間を活用して、業務に関連する資格の勉強を始めましょう。ただし、すべての資格が必要というわけではありません。入社先の業界・職種に合わせて選ぶことが大切です。
業界別おすすめ資格
- 金融業界: FP(ファイナンシャルプランナー)3級、簿記3級
- IT業界: ITパスポート、基本情報技術者試験
- 商社・メーカー: TOEIC 700点以上、簿記3級
- 不動産業界: 宅地建物取引士
- 全業界共通: MOS(Microsoft Office Specialist)、普通自動車免許
資格の勉強は1日1〜2時間をコンスタントに続けるのが効果的です。入社前に取得できなくても、勉強した内容は必ず業務に活きます。
⑤入社前研修の準備
事前課題がある場合は早めに取り組む
多くの企業では入社前に研修やe-learningの課題が出されます。これらは期限ギリギリではなく、余裕を持って取り組みましょう。
入社前研修で求められることの例を挙げます。
- ビジネスマナーの基礎学習
- 業界知識のレポート提出
- 自己紹介プレゼンの準備
- 配属希望に関するアンケート回答
- 入社時に必要な書類の準備(住民票、年金手帳、銀行口座など)
特に書類関係は取り寄せに時間がかかるものもあるため、リストを確認したら早めに動きましょう。
⑥住居探し
引っ越しが必要な場合は12月から動く
地方から都市部へ、または勤務地の近くへ引っ越す場合は、早めの住居探しが必要です。1〜3月は引っ越しシーズンで物件が少なくなり、引っ越し費用も高騰します。
住居探しのスケジュール
- 12月: 家賃の相場調査、エリアの候補を絞る
- 1月: 不動産サイトで物件をリストアップ
- 2月前半: 内見(3〜5件は見る)
- 2月後半: 契約
- 3月上旬: 引っ越し
会社から住宅手当や社宅の案内がある場合もあるため、人事部に早めに確認しましょう。通勤時間は片道40分以内を目安にすると、入社後の生活にゆとりが生まれます。
⑦社会人スキルの準備
基本的なビジネスマナーを身につける
学生と社会人では求められるマナーや振る舞いが異なります。入社前に最低限の社会人スキルを身につけておくと、研修期間をスムーズに過ごせます。
身につけておきたいスキル
- 敬語: 尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け
- メール: ビジネスメールの基本構成(宛名・挨拶・本文・締め・署名)
- 電話応対: 「お電話ありがとうございます」から始まる基本フレーズ
- 身だしなみ: スーツの着こなし、髪型、持ち物
- 時間管理: 「5分前行動」の習慣化
これらは本やYouTubeで学べます。特にメールの書き方は入社初日から必要になるため、テンプレートをいくつか覚えておくと安心です。
⑧内定者懇親会への参加
同期との関係構築が入社後の助けになる
内定者懇親会や内定式は、できる限り参加しましょう。同期とのつながりは、入社後に困ったときの相談相手になります。
懇親会で意識するポイントは以下の通りです。
- 自分から積極的に話しかける
- 名前と顔を覚える努力をする
- SNSのアカウントを交換しておく
- 出身大学や趣味など共通点を見つける
- 配属希望や入社後の目標について話す
オンライン開催の場合も、カメラはオンにして積極的に発言しましょう。懇親会後にグループLINEが作られることも多いので、そこでのやり取りも大切にしてください。
⑨読書
社会人として必要な教養を身につける
学生時代にまとまった読書時間を確保できるのは、入社前が最後のチャンスかもしれません。ビジネス書だけでなく、幅広いジャンルの本を読んでおくことをおすすめします。
おすすめのジャンル別読書リスト
- ビジネス基礎: 『入社1年目の教科書』『7つの習慣』
- 業界理解: 入社先の業界に関する専門書やレポート
- コミュニケーション: 『伝え方が9割』『人を動かす』
- お金の知識: 『お金の大学』『金持ち父さん貧乏父さん』
- 教養: 新聞(日経新聞)を毎日読む習慣をつける
1ヶ月に2〜3冊のペースで読めば、入社までに10冊以上は読めます。読んだ内容をノートにまとめておくと、知識が定着しやすくなります。
⑩リフレッシュ
学生最後の時間を全力で楽しむ
入社前の準備も大切ですが、学生生活を存分に楽しむことも同じくらい重要です。社会人になると長期の休みを取ることが難しくなるため、今のうちにやりたいことをやっておきましょう。
おすすめのリフレッシュ方法
- 友人との旅行(海外旅行は社会人になると行きにくい)
- 学生時代の仲間との思い出作り
- 趣味に没頭する時間を確保
- 家族との時間を大切にする
- 運動習慣を身につける(社会人になると運動不足になりがち)
特に海外旅行は、長期休暇が取りやすい学生のうちに行っておくことを強くおすすめします。社会人になってからでは2〜3日の短い旅行が中心になります。
まとめ:内定後の過ごし方で社会人1年目が変わる
内定後にやるべきことを改めて整理すると、以下の優先順位で取り組むのがおすすめです。
最優先(内定直後)
- 内定承諾書の提出
- 他社の選考辞退
- 卒業論文・卒業研究の計画
中期的に取り組む(秋〜冬) 4. 資格勉強 5. 入社前研修の準備 6. 住居探し
継続的に取り組む(入社まで) 7. 社会人スキルの準備 8. 内定者懇親会への参加 9. 読書 10. リフレッシュ
すべてを完璧にこなす必要はありません。「卒業すること」と「入社の準備を整えること」を軸に、自分のペースで取り組んでいきましょう。入社前の時間を有意義に使えば、社会人1年目を自信を持ってスタートできます。